2022/12/31
映画「すずめの戸締まり」
2022/12/24
2022/12/10
2022/11/23
川内倫子 「M/E 球体の上 無限の連なり」展
2022/11/18
2022/11/05
写真新世紀30年の軌跡展 写真ができること、写真でできたこと
野口里佳「不思議な力」展
2022/10/23
「はじめての、牛腸茂雄。」展
渋谷パルコのほぼ日曜日で、牛腸茂雄の写真展が開催されていたのでいく。今度赤々舎から写真集も出るようだ。15年くらい前に彼の写真のことを知った時(確か西井一夫の著作だったか)はとても心を揺さぶられた。写真集Self and Others買った記憶もあるのだけれど、探しても見つからない。記憶違いだったか。2007年に松濤美術館で開催された「大辻清司の写真 出会いとコラボレーション」展でも牛腸茂雄のことが触れられていた記憶もあるが、だいぶ昔で記憶違いかも。今回の写真展もモノクロは2Lくらいでプリントされて、カラー(ポジ)も四切くらいだったかの大きさでプリントされていた。モノクロの方はもう少し大きいプリントが見たかったとも思うが、今度出す写真集用にプリントしたものであろうか。
2022/10/15
美術の経済 “名画”を生み出すお金の話
ダビンチ作と称された絵画「サルバトール・ムンディ」にまつわる価格の顛末を描いた映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」 をみてから、美術作品の「価格」について色々興味が湧いて関係するような書籍を読んでいる。この本も、サブタイトルに「”名画”を生み出すお金の話」とあり、そのような興味から読んでみた。内容的には、私の知らなかった浮世絵の話などもあり面白い。ビジネス書という体なので、難しく書いているわけではないのですらっと読める。ただし、入門的な切り口なので深さを追うという感じではない。
2022/09/13
巨大アートビジネスの裏側 誰がムンクの「叫び」を96億円で落札したのか
石坂泰章著「巨大アートビジネスの裏側 誰がムンクの「叫び」を96億円で落札したのか」(文藝春秋)を読了。サザビーズでの勤務や画廊を経営していた著者によるオークション会社やアートマーケットがどういうものであるかの紹介。2016年の書籍であるため、状況は少し古いのかもしれないが、アートマーケットや欧米での美術館の成り立ち(経営)などについて初心者の私にはちょうど良かった。
2022/09/03
ゲルハルト・リヒター展
東京国立近代美術館で開催されている「ゲルハルト・リヒター展」に行く。会期も終盤になっているというのに多くの観客がいた。ちなみに、東京で開催される初の個展らしい。
抽象的な作品は、背景を知らないと楽しめない部分も多いので鑑賞する側もつい、抽象作品については作品の質感とか大きさなどに目がいってしまうが、彼の写真を基にした、写真に見える作品はとりあえず背景も知らずに楽しめる。「不法に占拠された家」(Squatter's House)、「トルソ」(Torso)等々、ピントがあっていない写真のように見えて一瞬、目がチカチカしてしまうがその身体感覚も心地よい。
あとは、グレイ、グレイ、グレイ。
リヒター展の半券で常設展(コレクション展)も鑑賞できた。これがとても良かった。原田直次郎の騎龍観音や、藤田嗣治の戦争画、会田誠の戦争画RETURNS、森村泰昌のBrothers (A Late Autumn Prayer)、福田繁雄のThe Trick(この二つはミレーの晩鐘/The Angelusがモチーフだ)などに加え写真作品も多く、本物を見れたのは幸いだった。
2022/08/28
「クラーナハ展 500年後の誘惑」の図録
2016〜2017年にかけて、国立西洋美術館で開催されていた「クラーナハ展 500年後の誘惑」の図録をヤフオクで手に入れた。最近西洋絵画に本格的に興味を持つようになって、クラーナハ(父)(Lucas Crahach the Elder)を知ったのはごく最近のことで、彼についての書籍などを探しているうちに、改装前の国立西洋美術館で掲題の展覧会が開催されていたことを知った。当時は全く彼のことを興味持っていなかったため、開催されていることすら気付いていなかったが、今となっては後の祭り、仕方がないので図録をリーズナブルに入手できる方法を探していたら運良くヤフオクで手に入れることができた。文章も多く読み応え、見応えのある図録であったが、私の大好きな「パリスの審判」(The judgement of Paris)は展覧会には版画だけしか展示されていなかったらしく、図録にも版画しか掲載がなかったのは少し残念だった。ちなみに私は、「パリスの審判」の油彩画の中でメトロポリタン美術館所蔵のもの(1528年)とコペンハーゲン国立美術館のもの(1527年)に魅力を感じる。メトロポリタン美術館所蔵のものは、先日開催されていた国立新美術館でのメトロポリタン展で観たが、コペンハーゲン国立美術館のものはまだ本物を見る機会がない。
2022/08/21
「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」展と「メメント・モリと写真 ー死は何を照らし出すのか」展
東京都写真美術館で開催されている掲題の2つの展示「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」展と「メメント・モリと写真 ー死は何を照らし出すのか」展を見に行った。藤岡亜弥さんの写真展に行ったときにいただいたチケットを利用。
アヴァンガルド展の方は安井仲治などの戦前のフォトモンタージュなどの写真が展示されていた(マン・レイなどの時代を思い浮かべれば良いのかと)。白黒写真でPhotoshopなどない時代ではあるが、先人たちの工夫が面白い。
メメント・モリ展の方は、特にメメント・モリ(死を想え)に関連しないような写真も展示されていたように思うが、東京都写真美術館の良質なコレクションが多く展示されていて(例えば、ウォーカーエバンス、ブラッサイ、アジェ等々)とてもよかった。特に藤原新也のインドのプリントは初めて見たけれど、とても印象的だった。
2022/08/12
2022/07/24
2022/07/23
写真はわからない 撮る・読む・伝えるー「体験的」写真論
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小林紀晴著「写真はわからない 撮る・読む・伝えるー「体験的」写真論」を読了。20年ぶりくらいに彼の著作を読んだが、とても納得の内容だった。
よい写真は
- 新鮮であること
- 多くの人によって未知のイメージであること
- 新たな価値観の提示であること(私が世界をどう見ているか、どう見えているか)
この三つが備わっていると言明している。また村上龍の言葉を引用しつつフォトグラファーになるための条件として「写真より興味があるものを持つ者」としている(山岳写真家の登山等)。
また、Alex Sothも似たようなことを言っていたと思うが、小林も作品を完成させる過程で必ずキーワードとなる言葉が必要で、言葉=コンセプトとなり写真が撮り貯まり、最終的にそれをどうまとめるか・編集する段階でも言葉が必要となると。
2022/07/16
ルートヴィヒ美術館展
MUSEUM LUDIWG COLOGNE ルートヴィヒ美術館展 20世紀の軌跡 市民が作った珠玉のコレクションという美術展を国立新美術館へ見に行く。カンディンスキーやピカソなども含む、近代~現代アート。ロシアンアバンギャルドなど幅広く展示があり、面白かった。アンディ・ウォーホールのエルビスプレスリーの作品はとても多きサイズで驚いた。(現代美術になるほどサイズが大きくなりますね。)
そのあと、国立新美術館でやっていた「ワニがまわるタムラサトル」展も無料だったので覗いてみた。こちらの方が、末っ子は喜んでいた。
Alec Soth "Gathered Leaves Annotated"
Alec Sothの"Sleeping by the Mississippi", "Niagara", "Broken Manual", "Songbook", "A Pound of Pictures"の5つの写真集を収録し、彼自身が注釈を入れた"Gathered Leaves Annotated"を購入。紙はざら紙で、写真の細部を観たい向きには適していないが、彼のアメリカに向けた大型PJ写真集が全部入りでお得感がある。彼の注釈は自筆なので、字の判別に苦労したが内容は非常に面白く、自分自身の心象風景に彼の写真がさらに入り込むようになった。
彼の写真には、なんとなく死(とそれの裏返しの)愛を感じることが多くあるが、死にも多く言及している。写真集を出した後に、撮影された人物の後日談で、亡くなっていることなどを知るにつれその思いが強くなった。
私は、この中では、"Broken Manual"という米国の隠匿者を捉えた写真集がなんとも鬼気迫るものを個々の写真から感じられて好き(いや好きというより衝撃を受ける感じ)なのだが、"Broken Manual"自体へは彼の”注釈”は少ない。むしろ、今、葉山の神奈川県立近代美術館でやっている彼の写真展で上映されているドキュメンタリー映画『Somewhere to Disappear』(2010)を観ると、彼が何を撮り・撮れなかったか(収録しなかった)も含めてよくわかり、さらに衝撃が広がると思う。
以下、注釈を読みながらそれぞれの写真集を読んだときに頭に浮かんだ・記憶に残った言葉
"Sleeping by the Mississippi"
"Niagara"
"Broken Manual"
"Songbook"
"A Pound of Pictures"
Photography is sometimes thought of as being a visual communication system free from constraints of language, but it doesn't work that way. Even if a book consists of nothing but pictures, the work inevitably processed through language by publishers, critics, and the general audience. I define myself as a photographer, not as a writer. Nevertheless, I need to be cognizant of the ways in which my work will be at least partially processed through language.
2022/07/10
ジョルジョ・ヴァザーリ 芸術家列伝 1 2 3
西洋美術の本を読んでいるとルネサンス期の芸術家の話の出典として必ず出てくるヴァザーリ。とても気になって、有名だし翻訳がでているのではないかと調べてみたら、全訳はなく、一部の芸術家の部分だけを翻訳したものが出ているみたい。(芸術家列伝1、芸術家列伝2、芸術家列伝3)
チマブーエ、ジョット、シモーネ・マルティーニ、ウッチェッロ、マザッチョ、ピエロ・デルラ・フランチェスカ、フラ・アンジェリコ、フィリッポ・リッピ、ベルリーニ(以上1巻)、ボッティチェリ、マンテーニャ、ジョルジョーネ、ラファエロ、アンドレーア・デル・サルト、ティツィアーノ(以上2巻)、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと西洋絵画史入門にも必ず出てきそうな画家たちの章が翻訳されている。
チマブーエ(Giovanni Cimabue)
科白を芸術表現の補助手段として使用する新機軸を思いつき、編み出した点は注目に値する
・・・(以下、気ままに追記していく)
2022/07/03
アレック・ソス 「Gathered Leaves」展
アレック・ソス(Alec Soth)の 日本で初の個展「Gathered Leaves」が、神奈川県立近代美術館葉山で開催されているので少し遠いけれど行ってきた。
「Sleeping by the Mississippi」「NIAGARA」「Broken Manual」「Songbook」「A Pound of Pictures」の5つの写真集からピックアップされたものが展示されていた。
彼の写真は何か被写体の「狂気」とも言えるものを写しているというか、撮影者が「狂気」をはらんだ対象を選択して撮影しているというのか、どちらかわからないけれど、何か仄暗い「狂気」を感じる。特に、「Broken Manual」はそう。これは、会場で上映されていたドキュメンタリー映画『Somewhere to Disappear』(2010)を観たせいなのかもしれない。
2022/06/26
映画「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」
2022/06/25
藤岡亜弥 写真展 「アヤ子江古田気分」
2B Channelで紹介されていた、藤岡亜弥 写真展 「アヤ子江古田気分」が田端のギャラリーで開催されていることを知り、ノノさんをつれていく。藤岡さんご本人も在廊されていろいろお話を伺うことができた(ノノさんの相手?をしていただいた)。「さよならを教えて」、「川はゆく」などの写真集も販売されていたが、新刊「アヤ子江古田気分」「my life as a dog」の2冊組+妹さんが描いた肖像画のポスターなども入ったサイン本があったので、そちらを購入。
2022/06/18
ルカス・クラーナハ 流行服を纏った聖女たちの誘惑
最近、ルカス・クラーナハ(Lucas Cranach)の絵(特に女性裸体画)が気になってしようがない。画集でもないかと調べてみて、新刊で変える本ということで「ルカス・クラーナハ 流行服を纏った聖女たちの誘惑」を購入。
特に気になっているのは、「パリスの審判」。いくつか作品があるがメトロポリタン美術館とコペンハーゲン国立美術館の収蔵品が個人的には好き。
彼の描く絵は、写実性に富むというより彼のスタイルの絵というか、女性もよくみるとどの絵も(肖像画ですら)同じような顔の形をしている。少し釣り目でつまんだような鼻、口はおちょぼ口というか。立像の場合はS字、旨は小さく、お尻の幅より大腿部の幅の方が大きい。でも不思議な魅力がある。
2016年に国立西洋美術館で展覧会をやっていたようだ。当時は全く知らなかった。残念。
なお、https://lucascranach.org/にデジタルアーカイブが豊富にある。
2022/06/11
西洋美術解読事典 絵画・彫刻にける主題と象徴
私のような西洋絵画(特に宗教画)の初心者には、アトリビュートがよくわからない。そのため「西洋美術解読事典 絵画・彫刻にける主題と象徴」を購入。通読するというよりは、調べたくなったときに該当部分を読む使い方を考えているけれど、パラパラとめくって読んでみても面白い。
ただ、事典というタイトルだが、あかさたなの区切りが本の横側(背表紙の反対側、小口?というみたい)にインデクスも印刷されてないため、非常に検索しづらい。そのため、写真のように自分でインデクスをつけてみた。
チャートで読み解く 美術史入門
東京藝大で教わる西洋美術の見かた
「東京藝大で教わる西洋美術の見かた」タイトルにある通り、東京藝大の先生による藝大生向け美術史概説の授業を一般向けの教養本としてまとめたもの。
主に西洋絵画について、網羅的ではないが有名どころの画家の作品について、構図や他の画家の作品とのつながりなども含めて解説していて、作品の背景を含めて教養を得られる感じ。
2022/05/28
柴田敏雄と鈴木理策 写真と絵画ーセザンヌより
近くで仕事をしていて金曜日は20:00までやっていたので、 アーティゾン美術館で開催されている「柴田敏雄と鈴木理策 写真と絵画ーセザンヌより」展を観に行った。
お二人の写真は相変わらず、プリントも美しく見ごたえがある。そして一緒に展示されていた、美術館収蔵の絵画も素晴らしかった。。
併催されていた「Transormation 越境から生まれるアート」展も駆け足で見た(図録は購入)。
2022/05/21
2022/05/15
2022/05/14
The Story of Art 美術の物語
エルンスト・H・ゴンブリッチの「The Story of Art 美術の物語」を読み終えた。1万円近い価格、600ページを超える著作なので、とても読み応えがあり、西洋絵画・建築・彫刻の入門書としてはとても役立つと思う。ゴールデンウイークに読み終えるつもりが1週間余計にかかった。全世界で800万部以上売れ、追加・重版もされているだけはある内容。今回通読し終えたけれど、今度はパラパラつまみ読みなどして復習したいと思う。
○○派というような分類、名称を用いながら網羅的な解説をしている著作ではないので、西洋美術の大きな流れはわかるけれど、そういったカテゴライズされた塊としての理解は難しいかもしれない。後、翻訳版としてちょっと惜しいのは、著者名(+作品名)が日本語だけなので、ネットで検索しようとした時などにアルファベットの綴りがわからないのでそこはちょっと参照に役立たず不便。
絵画の歴史 洞窟壁画からiPadまで
デイヴィッド・ホックニーとマーティン・ゲイフォードの対談集を購入(ペーパーバック版)。英文タイトルは「A HISTORY OF PICTURES」。絵画と写真のについての対談をベースに時代ごとにまとめられている。ある時代までの西洋絵画の特徴として「リアリティ」の追求があると思うが、かなり昔から画家たちはカメラ(フィルムカメラではなく)を使っていることを述べていてへぇと思った。普段主に目にするのは完成された絵画だけれども、確かによくよく考えると、画家たちは素描とかの準備をしてから完成品を作っていたわけで、カメラもそういう段階で使われたのだろう。
ちなみに、youtubeで対談が公開されている。






































