2022/08/28

「クラーナハ展 500年後の誘惑」の図録


 

2016〜2017年にかけて、国立西洋美術館で開催されていた「クラーナハ展 500年後の誘惑」の図録をヤフオクで手に入れた。最近西洋絵画に本格的に興味を持つようになって、クラーナハ(父)(Lucas Crahach the Elder)を知ったのはごく最近のことで、彼についての書籍などを探しているうちに、改装前の国立西洋美術館で掲題の展覧会が開催されていたことを知った。当時は全く彼のことを興味持っていなかったため、開催されていることすら気付いていなかったが、今となっては後の祭り、仕方がないので図録をリーズナブルに入手できる方法を探していたら運良くヤフオクで手に入れることができた。文章も多く読み応え、見応えのある図録であったが、私の大好きな「パリスの審判」(The judgement of Paris)は展覧会には版画だけしか展示されていなかったらしく、図録にも版画しか掲載がなかったのは少し残念だった。ちなみに私は、「パリスの審判」の油彩画の中でメトロポリタン美術館所蔵のもの(1528年)とコペンハーゲン国立美術館のもの(1527年)に魅力を感じる。メトロポリタン美術館所蔵のものは、先日開催されていた国立新美術館でのメトロポリタン展で観たが、コペンハーゲン国立美術館のものはまだ本物を見る機会がない。

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