東京国立近代美術館で開催されている「ゲルハルト・リヒター展」に行く。会期も終盤になっているというのに多くの観客がいた。ちなみに、東京で開催される初の個展らしい。
抽象的な作品は、背景を知らないと楽しめない部分も多いので鑑賞する側もつい、抽象作品については作品の質感とか大きさなどに目がいってしまうが、彼の写真を基にした、写真に見える作品はとりあえず背景も知らずに楽しめる。「不法に占拠された家」(Squatter's House)、「トルソ」(Torso)等々、ピントがあっていない写真のように見えて一瞬、目がチカチカしてしまうがその身体感覚も心地よい。
あとは、グレイ、グレイ、グレイ。
リヒター展の半券で常設展(コレクション展)も鑑賞できた。これがとても良かった。原田直次郎の騎龍観音や、藤田嗣治の戦争画、会田誠の戦争画RETURNS、森村泰昌のBrothers (A Late Autumn Prayer)、福田繁雄のThe Trick(この二つはミレーの晩鐘/The Angelusがモチーフだ)などに加え写真作品も多く、本物を見れたのは幸いだった。






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