2024/12/31

2024 今年の総括

 さて大晦日である。今年を振り返る。

写真展では、中平卓馬から始まり、アイルトンセナ(熱田護)で終わった。めちゃめちゃ幅広い。物理量的に圧倒的だったのは、東京都近代美術館で開催された「中平卓馬 火―氾濫」展だったけれど、展示されていた雑誌をもっとじっくり見るために、2回目も行こうと思っていて結局行くことができなかった。東京ステーションギャラリーで開催された安井仲治展は、一部の写真しか知らなかったが今回初めて彼の色々な写真を見ることができて良かった。最近お気に入りのAlec Sothの「A Room of Rooms」ももちろん良かったが、今年一番記憶に残る写真は何か?と考えると、東京都写真美術館のコレクション展で展示されていたチェン・ウェイ。プリントサイズは極めて大きく、バロックのような光線・陰影のある作品で、現代美術的な写真ではあるが一番イメージが焼き付いている。

美術展では、もちろんモネ展も良かったけれど、何気に勉強にもなった板橋区立美術館の「洋風画という風」展が良かった。今まで知らなかった江戸期の西洋絵画に影響を受けた日本の絵画を初めてまとまった数を見ることができた。それから、西洋美術館でやっていた内藤コレクション展の写本群も素晴らしかった。

書籍は、、、あまり読んでいなかったが、柳本尚規「プロヴォーク: 中平卓馬をめぐる50年目の日記」が、公に語られるプロヴォークの物語と違う一面を知ることができて面白かった。

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