2024/12/28

荒木慎也「石膏デッサンの100年」

 


著者の博士論文をもとにした書籍のようであるが、美大生・美大受験生を悩ませて?きた石膏デッサンで使われていた石膏像の由来を探る話から始まり、日本における石膏デッサン教育の変遷と、石膏デッサン教育の推進派・アンチ推進派の言説などを探る話が続く。推進派は

石膏を単なる物ではなく、「心」を宿した感動の対象とみなすことの重要性を説いた。
らしいが、私のような素人には石膏像って、本物(オリジナル)をコピーしたものでそれを対象として感動の対象として見て良いの?と感想を抱いた。
しかし、すごくマニアックな内容であると共に、著者の本テーマにかける情熱についてはとても尊敬する。

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