2017/12/17

皇帝フリードリッヒ二世の生涯 (上)(下)


下巻の途中まで読んで、積読状態だったのを再開し読み終えた。2013年12月発刊なので4年ぶりということか。フリードリッヒ二世が生きた時代は、日本でいえば、鎌倉時代初頭にあたる。ルネサンスにはまだ遠い中世だ。その中で、法治(あくまで欽定の法だ)と政治と宗教の役割の分離を目指したような記述がされていた。でも800年後の人間である自分から見ると、彼の限界(時代の限界でもある)は、宗教に対してより冷たい目で突き放す・叩き潰すような意識までには至らなかったことだと思う。あくまでも聖俗共存(併存)しか頭になかったことが、最終的にはホーエンシュタウフェン家の滅亡につながってしまったのではないか。政治では(本人が望むか望まざるかのよらず)中途半端はよくない。

ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技 Kindle版


本書では、論理的思考能力や財務・会計知識などのスキル(ブライトサイド・スキル)に対し、もっと生臭い人を動かすためのスキルをダークサイド・スキルと呼び、そのダークサイド・スキルをいかにミドルリーダーが身に着けるかを書き記している。kindleでおすすめされたので読んでみたけれど、思いのほかよかった。
いくつか印象に残った文章を記す。
  • 重要なのは、上司が自分で答えを言わないことだ。
  • リーダーたるもの、みんなから好かれるというのはどだい無理な話である
  • 恐れと増悪は別の感情であり、増悪の念は必ずしっぺ返しを来るので、おそれと増悪を混同するな
  • 最大の抵抗勢力は現場なのだ
  • 外の評価を気にする人は、敵を作らないし、人当たりはいいかもしれないが、ここぞという勝負ときには踏ん張れないのだ
  • 自分の発案だと勘違いしてくれていた方が、自ら率先して動いてくれるからだ
  • 上手に質問を投げかけて、相手に気持ちよくしゃべらせながら、相手が論理破綻するように仕向けるのが交渉術の常とう手段というものだ
  • ビジネスを冷静に考えたときに、一番客観的で論理的帰結として導き出せる解といえるのは、経済合理的な判断だ
  • 会社か事業か、というのはよく考えるべき点だと思う。利益を出して社会に付加価値を提供しているのは会社ではない
  • いまできる決断を先送りしない
  • 人間力についてもう一つ補足すると、人を率いるリーダーは、上ではなく下を見ることが大事である
  • 結果にコミットするだけでなく、価値観にコミットする
  • リーダーであるあなたは、ビジョンを作り、言行一致し、腹をくくる覚悟を持つ必要がある
  • 意識は行動を変えないと変わりません。意識を変えてから行動が変わるのではなく、行動を変えることで意識を変えるのです。この順番は逆ではいけない。 

2017/11/19

写真新世紀展 2017



東京都写真美術館にて開催されている「写真新世紀展 2017」を観てきた。

公募も今年で40回目だそうだ。グランプリはTrond Ansten & Benjamin Breitkopf(トロン・アンステン/ベンヤミン・ブライトコプフ)の「17 toner hvitt」(Google翻訳によると「17 tones white」の意味らしい)。キャノンの一眼レフは最近ビデオ機能が推しだからというわけではないだろうけれど、写真ではなく動画の作品。言葉にならない不思議な作品だった。

展示されていた作品のなかでは、「写真」(スチル)としては宮下五郎「WINDOWS」が面白かった。手法としては特に新しくはなさそうだけれど、駅で(おそらく)中央線の列車の窓を写した作品。窓を覗き込むといった方が良いかもしれない。電車の中に乗っている人が、乗車している時間をどのようにつぶしているかを想像しながら見ているだけでも楽しかった。

2017/09/18

エイリアンバスターズ (字幕版)


微妙。。ベン・スティラー作品なので観てみたが・・・

サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 (上)(下)


kindle版だと僕しか読めないので紙版を購入。ジャレド・ダイヤモンド的な著作が好きな人はこの本を読んでも面白いと思う。著者のユバル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)はイスラエルの歴史学者らしいが、ユダヤ教についても冷静な記述がなされている。

冒頭の歴史年表にもあるが、著者は地球の物語を「物理学」「化学」「生物学」の各物語で順に紐解かれ、そして最終的に人類の「歴史」物語となる。と語っている。そして歴史の中で、人間が滅んでしまった他の人類も含め大きく異なる点は「認知革命」を経ているからだという。認知革命とは、抽象的・仮想・虚構的な思考の獲得ということらしい。現代資本主義だと「法人」という概念などが代表される。歴史的には、神話(神、人権)によって大規模な社会秩序を維持可能にし、書記体系の発達がそれに輪をかけ、最終的に貨幣という虚構を皆が信じることでグローバル化したという。

文化はそのコミュニティの成員のみが参加できるが、文明は誰もが参加できる。と誰かが言っていた記憶があるけれど、いまや文化すら(グローバルな)文明によって普遍化しつつあるように思える。

その他メモ:
下巻では、主に科学革命(と産業革命)後について論じられ、さらに「幸福」ですら化学的物質による生理的反応にすぎない。と紹介されているが、人々が歴史的諸事情にどう「幸福」を感じてきていたからの歴史的研究が必要とも。
歴史は、「二次」のカオス系なので、それについての予想に反応するので、正確に予想することはできない。

2017/09/03

機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦



いよいよ一年戦争ルウム戦役と思いきや、実際の戦闘シーンは一番最後で次編に続く!という感じで「そこで終わりかよ!!」と叫びそうになった。途中冗長なシーンも多かったように思う。シーンの配分がなんだかよくないというか。しかし、ファーストガンダムの時と比べて登場人物の体格がみなたくましくなっている…(とくに首が女性でもめちゃくちゃ太い。まるでレスリングやリフティングの選手みたい)。

2017/09/02

観応の擾乱 - 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い (中公新書)


観応の擾乱。南北朝期は、今日は北朝についていたと思えば、翌日は南朝と組むなど離合集散が激しく、また足利何某、細川何某、上杉何某、畠山何某、山名何某・・・、と苗字は有名ではあるけれど名前が異なる人物がたくさん出てきて細かい流れが全く頭に入らない。足利兄弟・親子・高師直らの争いに下の者が乗っかったというのが騒動が大きくなった理由なのだろうか。結局、足利直義は何がしたかったのだろう。単に、高師直を排除したかっただけなのか。

フォルクスワーゲンの闇


Kindle版を購入して読んだ。読了後に勢いで書き込んでしまったレビュー

2017/08/20

直刀 正倉院伝来




国立博物館に行って常設展を観てきた。ここを訪れるのは何十年ぶりかもしれない。展示品を観ていて感じたのは、正倉院由来のものの保存状態の良好なこと。とても1200年前のものとは思えない。

2017/08/18

怪盗グルーのミニオン大脱走


怪盗グルーシリーズ3作目である映画「怪盗グルーのミニオン大脱走」を観てきた。前作と同じようにとても楽しかった。今回は80年代テイストがあふれていて、80年代後半青春時代を送った中年には懐かしい。BAD聴きたくなってきた。

2017/08/15

2017/07/30

荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-


東京都写真美術館で開催されている荒木経惟「センチメンタルな旅 1971-2017-」展にも観に行ってきた。センチメンタルな旅は写真集でも持っているが、彼女の死をもって初めて完成した作品となったかと思うと、写真の持つ「時間」の意味を改めて考えさせられる。

世界報道写真展2017


恒例の世界報道写真展東京都写真美術館観てきた。悲惨な写真、楽し気な写真、いろいろあったが、チラシの写真にもなっている網に絡まったウミガメの写真が説明書きを読まずとも心に響く説明不要な印象的な写真だった。

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)


kindle版を購入。
2017にはすでに日本の女性の3人に1人は65歳以上となっていることには驚いた。

今まで東京のような大都市は地方から若者が流入することで出生率の低さをカバーしてきたが、地方は送り出す若者がもういない。となると、大都市の(もと)若者の高齢化が都市の急速な高齢化を引き起こしているということも納得できる。

本書前半に人口減少カレンダーとして2115年までの人口減少に関連するトピックが記載されているが、その内容は結構衝撃的である。日本は人口減少が進む一方、世界は人口増加が続きその結果としての食糧争奪戦に2050年頃日本も巻き込まれるかもしれないとは恐ろしい。
後半では、前半で示した最悪ケースを乗り越えるにはどうすればよいか、著者の提言が載っているが、なかなか妙案は無さそうである。

合計特殊出生率(1人の女性が生涯に出産する子供の推計値)は2015年は1.45まで下がっている。人口増加するには3以上が必要だが、奇跡が起きて3以上になったとしてもすでにこれまでの少子化の影響で母親になれる女性(女子)の数が減ってしまっているので少子高齢化が止まらない・・・

2017/07/23


kindle版を購入。日本軍の失敗を分析した有名な本「失敗の本質」を意識して書かれている。ただし、「失敗の本質」はそれなりの研究書だけれど、こちらは軽い読み物なのでさらっと読める。なので、「失敗の本質」ほどの質がある本ではない。著者のブログを書籍化したような内容なので、ブログを読んでいる人はどこかで一度読んだことがある内容かもしれない。ちょっとした時事評論的なものを読みたい人には良いのではと思う。
本書の中で

トップダウンの命令系統が機能するのは、トップに情報も集中している場合だ。日本の企業では現場が情報を独占しているので情報の非対称性が強く、現場にまかせる経営者が好まれる。

という一文がある。米国などの企業でもトップに情報が集中しているかというと、そうなのだろうか?と疑問に思う。やはり現場が情報を独占しているのは日本と同じように感じる。だが、違うのは、米国などの企業はジョブ範囲が明確に決められた職業である種専門職的であり、その担当する一部分の情報しか現場の個々人は持っていない。一方、日本はそこが総合職的なので事業内容のそれなりの範囲の情報を現場の個々人が知っている(共有している)ということはあるかもしれない。

2017/07/17

カーズ クロスロード


MX4D・吹替え版で視聴。最近MX4D版がある映画は必ずそちらを観に行ってしまう。カーズの3作目だと思うけれど、まあ期待を裏切らず楽しめました。マックィーンも年を取ってベテランとなり、新しい世代が台頭して敗れてしまう・・・という状況でもう一花咲かせるストーリーなのかと思いきや後継者が登場!ということに。興行的に成功したら続編はこの後継者中心で行くのか!?

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第二章(レンタル版)

レンタル版が出ていたのでamzon TVにて視聴した。
ちょっと、予定調和的過ぎるところが鼻につくのと、例のヤマトのテーマ音楽を使いすぎだと思う。あの音楽はやはりここぞというところで使った方が良いのではないかしら。

東芝解体 電機メーカーが消える日


kindle版にて読了。日本の電機メーカの最近の状況を時系列に解説してあり、そういった概要知識を得たい場合はとても役立つと思う。この本自体も「失敗の本質」を念頭に置いて著述されている。
日本の総合電機の隆盛は、電電公社・電力会社のドメスティックな囲い壁の中の競争環境における大量の投資に支えられていたというのが本書の見立てであり、電電公社(NTT)も電力会社(東電を筆頭として)もその力(投資余力)がなくなった途端、日本の電機メーカもその勢いを落とし、今までこの2社についていくことが戦略であったために行くべき方角を見失っているという。

「技術力はあるが○○が悪くて失敗した」という言い方をよく聞くけれど、物を作る力と売る力がバランスしていなければ決して成功しないし、ただでさえ総合電機で一部門だけを見れば少ないリソースを逐次投入していては、リスクをとってリソースを大投入してくるライバルには勝てやしない(技術力が本当にあるのかも眉唾だけれど)。

人間の性はなぜ奇妙に進化したのか


ジャレド・ダイアモンドの著作。原題は「Why Is Sex Sun?」らしい。人間の容貌における性的な面がどのように発達したのかや子育ての仕方等々、他の動物の豊富な比較事例を用いて浮かび上がらせ論じている。彼の著作が好きな人は間違いなくその文章に引き込まれるだろう。
ところで、あとがきか何かに次の著作では日本の縄文を取り上げると書いてあったけれどそのような内容の著作があったかな?と思って調べてみたら
『銃、病原菌、鉄』2005年版追加章というものを見つけた。

東芝 大裏面史


創業者やオーナーでない人間が日本的な組織の中で失敗し暴走するとどうなるかの典型例が本書に書かれている内容だと思う。(常識的なコンプライアンスを守りつつ)無理をして成功することも億に一つの可能性としてはあるかもしれないが、多くは失敗する。その時に大やけどする手前で撤退できるかどうかが、ガバナンスが機能しているかどうかの目安の一つであるかとも思うけれど、誰もが無責任に流されてしまう。創業者やオーナーであれば責任を取ればよいけれど、サラリーマン経営者では責任がとりきれないとも思う。ましては、不正を働き続けて(あるいは気づかず・黙認して)経営者の地位に就任したり留まったりということは、たとえ法を犯していなくても比較高級な収入を詐取したと言われてもおかしくはあるまい。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究


あまりにも有名な本。太平洋戦争を中心とした数々の戦闘の敗北について、日本軍の組織的面から考証した一冊。こういう時期だけに手に取って読んでみた。
いくつか手元のメモから引用する(日付は私がメモした日付)。

■ 2017/06/28 本来、戦術の失敗は戦闘で補うことはできず、戦略の失敗は戦術では補うことはできない。
■ 2017/06/28 米海軍では一般に少将までしか昇進させずに、それ以後は作戦展開の必要に応じて中将、大将に任命し、その任務を終了するとまたもとに戻すことによってきわめて柔軟な人事配置が可能であった。
■ 2017/06/28 日本軍の作戦行動上の統合は、結局、一定の組織構造やシステムによって達成されるよりも、個人によって実現されることが多かった。(略)このように、個人による統合は、一面、融通無碍な行動を許容するが、他面、原理原則を欠いた組織運営を助長し、計画的、体系的な統合を不可能にしてしまう結果に陥りやすい。
よく日本の組織はボトムアップ式というけれど、組織として階層構造持っている以上上位者レベル(戦略)での失敗 は、下位者レベル(戦術)では補うことはできないということには納得。米軍は今でも上記のような柔軟な人事を行うのだろうか。だとしたらとても驚異的だと思う。また、原理原則って信賞必罰にもつながりますね。

2017/06/21

評伝シャア・アズナブル《赤い彗星》の軌跡


シャア・アズナブルというガンダム世界の架空人物について、本当に実在したかのように、ガンダムの物語の中からその人物像を拾い評伝として構成している。ホワイトベース艦長であったブライト・ノアと並び、多くの宇宙世紀ガンダムに登場しただけの事績?があるシャアならではであろう、このような架空の評伝が成立するのも。魅力ある敵役がいると作品はヒットすると言われているけれど、創作する人にもそれを鑑賞する人にとっても、シャアの人物像はまさにそういった魅力がつまっている。

2017/06/11

思考の整理学


帯に「東大・京大で1番読まれた本 3年間で113刷218万部」というコピーが踊っている。どうやって、思考を醸成させるか、といったことについて、いくつもの方法論がエッセイの中で語られている。僕はあまりこの手の本は読むことが少ないのだけれど、なぜか書店で手に取り購入して読んでしまった。
著者によると考え事は、そのこと一つをずっと考えているより、熟成(寝ておかせる)期間が大事なのだそうだ。
また、あとがきの"I think"(である)と"It seems to me"(であろう)の違いとしての、「思う」論はなるほどと思った。確かにあまりアメリカ人は"think"という言葉を使わないような気がする(一方われわれ日本人はつい使ってしまう)。日本語の「思う」に似た言葉としてmethinkという言葉がシェイクスピアの時代にはあったようだけれど。

2017/05/05

日録


日録


ベルナール・ブッフェ再考




クレマチスの丘にあるベルナール・ビュフェ美術館の「ベルナール・ビュフェ再考」を見てきた。彼の絵を見たのは今回がはじめて。彼が活躍した「時代」、とくに若いころの流行とてもいうのかな、輪郭の太さなんかにそれを感じた。

The May Sun



伊豆フォトミュージアムで開催されているTerri Weifenbach(テリ ワイフェンバック)の個展「テリ・ワイフェンバック|The May Sun」を見てきた。この方を私は初めて知ったのだが、カラー写真はなんというかちょっと前~最近っぽい撮り方の写真。言い方が微妙だが、川内倫子とかホンマタカシみたいな撮り方というのかな(被写体は違うけれど)。
モノクロで撮った押し花のシリーズは、実際の押し花標本も展示してあって、写真がどの標本と対応しているのか探し、鑑賞しながらの比較が楽しかった。

2017/03/12

パルプ


チャールズ・ブコウスキーの遺作(らしいが、この本で初めて彼のことを知った)。正月に宿泊したホテルのライブラリーでたまたま手に取ったこの本が面白そうだったため購入して読んでみた。「パルプ」という題名から、真っ先にタランティーノの映画「パルプ・フィクション」を思い浮かべると思う。実際、あとがきにも言及されている。内容は日本的言えば、エロ・グロ・ナンセンス(エロ・グロはあまりないけど)。なにかもっともらしい主題があるようなストーリーでもなく、私立探偵が主人公だからと言って、推理小説でもない。まさに、「パルプ」。日本的に言えば、カストリ雑誌(に掲載されていた内容)をオマージュ的な物なのかしら(カストリ雑誌もよく知らないけれど)。B級映画的に映像化された方が面白いのではと思う。

2017/02/27

篠山紀信展「写真力」


横浜美術館で開催されている篠山紀信展「写真力」へ行ってきた。
一言でいうと圧巻、そんな感じの写真展だった。僕は写真展に行くと、展示されている写真を見ながら言葉のイメージを探してしまうのだけれども、大判の写真がバン!バン!と並べられている様の前にはそんな事を考える必要もなく、被写体の多くが著名人ということもあって、単にこれは誰かな?、あれは誰だ若いなあ~と思いながら見ていた。
特に歌舞伎役者の写真は現代の役者絵と言った感じで素晴らしい。

併催されていた「横浜美術館コレクション展 2016年度第3期」も見てきたが、写真に力を入れている横浜美術館だけあって、その充実した写真群も見応え十分でとても楽しめるものだった。

2017/02/18

星の王子さま


池澤夏樹氏による新訳。昨夏に購入して積読のままだったけれど、やっと読み終えた。
子供のころ、内藤濯氏の訳が実家にあったので読んでもらった記憶はあるけれど、挿絵遺体の記憶はあまり残っていない。今回池澤版を読んでみての感想は、あとがきでも書かれているように、詩なんだなあということだった。