kindle版を購入。日本軍の失敗を分析した有名な本「失敗の本質」を意識して書かれている。ただし、「失敗の本質」はそれなりの研究書だけれど、こちらは軽い読み物なのでさらっと読める。なので、「失敗の本質」ほどの質がある本ではない。著者のブログを書籍化したような内容なので、ブログを読んでいる人はどこかで一度読んだことがある内容かもしれない。ちょっとした時事評論的なものを読みたい人には良いのではと思う。
本書の中で
トップダウンの命令系統が機能するのは、トップに情報も集中している場合だ。日本の企業では現場が情報を独占しているので情報の非対称性が強く、現場にまかせる経営者が好まれる。
という一文がある。米国などの企業でもトップに情報が集中しているかというと、そうなのだろうか?と疑問に思う。やはり現場が情報を独占しているのは日本と同じように感じる。だが、違うのは、米国などの企業はジョブ範囲が明確に決められた職業である種専門職的であり、その担当する一部分の情報しか現場の個々人は持っていない。一方、日本はそこが総合職的なので事業内容のそれなりの範囲の情報を現場の個々人が知っている(共有している)ということはあるかもしれない。
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