創業者やオーナーでない人間が日本的な組織の中で失敗し暴走するとどうなるかの典型例が本書に書かれている内容だと思う。(常識的なコンプライアンスを守りつつ)無理をして成功することも億に一つの可能性としてはあるかもしれないが、多くは失敗する。その時に大やけどする手前で撤退できるかどうかが、ガバナンスが機能しているかどうかの目安の一つであるかとも思うけれど、誰もが無責任に流されてしまう。創業者やオーナーであれば責任を取ればよいけれど、サラリーマン経営者では責任がとりきれないとも思う。ましては、不正を働き続けて(あるいは気づかず・黙認して)経営者の地位に就任したり留まったりということは、たとえ法を犯していなくても比較高級な収入を詐取したと言われてもおかしくはあるまい。
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