[PHOTO] 日録
[PHOTO] 《写真》見えるもの/見えないもの
芸大で開催されている掲題の写真展が面白いという話を聞いた。宿酔できりきり痛む胃のせいで今日は家で大人しくしていようかとも思ったが思いきって行くことにする。
もともとまとまりを目指した展覧会ではないだろうけれど、なんとなく雑多な感じは否めなかった。また芸大の趣きのある建物で開催されているのは良いが、なんせ大きく開いた窓から入りこむ自然光や照明からの作品への写りこみが激しく、せっかくの作品がとても見づらいのは残念だ。
とはいえ柴田敏雄や鈴木理策などの作品もある一方で、ぼくなどは名前も初めて聞く若い写真家の作品もあった。柴田の写真の迫力と精密さにはいつみても驚かされるが、田口和奈という方の写真(なのか?)も面白かった。彼女の作品はひとを立ち止まさせる力があると思う。
ただ、ぼくは写真ってもっと(表層だけの意味じゃなくて)スキャンダラスなものだと思うし、その点では迫力不足な感は否めなかった。なんていうか、うまくこじんまりとまとまってしまっている展覧会というか。写真科1のない芸大でお行儀よく写真展をやるとこんな感じになっちゃうのかなんて。
[BOOK] 日本語を書く部屋
エッセイ集ということもありさらりと読める。それでも色々興味を覚えたり考えたくなる事柄は満載だ。
内容は章によって雑多であるので感想を述べづらい、ただ作者(リービ)の私小説に対するちょっとしたこだわりに興味を覚えた。ぼく自身は土着の日本人として、どうしても私小説というものが好きである。その一方でなんとなくじめじめしたような印象もあり、私小説が積極的に好きであることを公言するほどでもなかった。もうちょっとまじめに構えてみよう。
昔、一時あったらしいが。↩︎
0 件のコメント:
コメントを投稿