[PHOTO] オキナワ凝視 4日目
本島中部1へ、国道58号線に沿って北上する。キャンプキンザー、普天間飛行場(基地)、キャンプフォースター、キャンプ桑江、嘉手納飛行場(カデナエアベース)と米軍施設の数とその広さに圧倒される。沖縄はまだ「返還」されていない。また軍用車両やYナンバー2の乗用車が多くなり、昨日までに訪れた那覇周辺や本島南部とは明らかに様相が異なってくる。特に基地周辺はアメリカの郊外を訪れたようだ。アメリカのドライブウェイ周辺と似た看板が立ち並び、店もドルが使える。昼食に立ち寄ったレストランでもだされる料理の量がアメリカ並みだった。
嘉手納飛行場を見た後は、東海岸へ出て与勝半島の先にある平安座島・浜比嘉島に立ち寄る。海はコバルトブルーに輝き、ああ南の島に来たんだなと感じる。再度与勝半島にもどりコザへ向かう途中、米軍の軍港(ホワイトビーチ)近くを通ったが、細い路地一本隔てて一般住宅街と基地が向い合わせであることに驚かされる。
最後にコザへ立ち寄る。コザゲート通りはいかにも基地の町といった様相で派手でチープな横文字の看板が立ち並ぶが、70年代とは(たぶん)異なり活気はない3。そのかわりに商店街では閉じたシャッターに殴り書きされた落書きばかり目につきとてもうらびれた感じだ。よく街を観察していると、どの家も窓という窓に格子が付けられていて不気味な印象を与える。相当治安が悪い(悪かった)のだろう。訪れた時間帯はまだ陽のあるときだったが、夜になるとどのように変わるのだろうか。あまりにも自分の住む町と違いすぎ、撮影することもままならなかった。(あたり前だが)数時間の滞在では何も見えてこない。
石敢當
那覇の路地を歩いていると、よく「石敢當」などと刻まれた表札程度の大きさの長方形の石板が塀の下方に埋め込まれている。最初は何のためであるかわからなかったがどうやら魔除けのためであるらしい。
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