[PHOTO] オキナワ凝視 3日目
本島南部へ。天候が雨模様であったし、公共交通手段が限られているため効率を優先してレンタカーを借りた(とても格安)。本島最南部は平和記念公園にしろ喜屋武岬にしろその海岸線は断崖絶壁でとても険しい。
道中、沖縄の創世史にとって重要な御嶽の一つである斎場御嶽(さいふぁうたき)、近代史の最大のトピックである沖縄戦に関連している平和記念公園やひめゆりの塔にも寄ってみた。
平和記念公園は一見すると新興宗教の聖地のような造りである。しかしその一画にある「平和の礎(ひしず)」と名付けられ、戦没者の名を刻んだ石碑が立ちならぶ場所は圧倒的だ。この前に立つと沖縄戦の敵・味方計24万(と広島、長崎)の犠牲がなければ敗戦を受け入れることができなかった当時の政府の無能さに自然と怒りがこみあげてくる。ただ、平和記念公園全体そのものは「平和」のインフレーションを助長させるようなチープな印象を私に与えつづけた。
「ひめゆりの塔」周辺の土地も、土産屋や「ひめゆりの塔」入口の供花店(の客引き)がまるで海水浴場周辺のようなチープ印象を醸しだし、「ひめゆりの塔」自体のアトラクション化を助長させているようだ。もちろん我々旅人も共犯者であることは間違いない。
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