老人ダッシュ2
会社の最寄りの駅でのこと。
今日は昼間は外出だった。夕方会社に戻るため最寄り駅の改札口を出ようとしたところ、杖を持った老人が音も立てずかなりの速度で改札を通り抜けた。その刹那、改札口の戸が勢いよく閉まり「スイカをパネルにタッチするか、きっぷを投入口へ入れてください」と自動音声が流れる。しかし杖を持った老人は既に改札口の外。私はなんとなく老人が気になり、その後を追う。老人は人混みの中でリズミカルに人を避け、ぐんぐん進んでいく。それだけの速度で歩けるのになぜ杖など持っているのか。老人はフードを頭から被っており、後ろからではその顔を見ることができない。やっとのことで老人の前に出て顔を確かめると、やはり彼だった。
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