[BOOK] カラマーゾフの兄弟 (下)
やっと読み終えた。直後の感想は「…長かった。」(笑)。
そしてドストエフスキーの最晩年の有名作品であるが、なにかものすごくモノ足りなさを感じていた。
「還俗したアリョーシャは今後どうなるのか?」、「ドミートリィ、イワンのその後は?」などなど、疑問ばかりが残りすっきりしなかった。
解説を読んで、作者本人としては第二部を書く予定であったということを知り、私の抱いたモノ足りなさを埋めてくれるものは幻の第二部にあるのだなと理解したつもりでいる。
しかし、この作品は「未完」などではなく、「完成」された作品であると評価されている。その所以は、“大審問官”の章に代表される「神」に対する問いかけや、ロシア的現実というものを「カラマーゾフの血」を通して語られる作者自身の考察であるとされているようである。し・か・し、実は私、最後の方はすっかりドミートリィが、無実なのかそうでないのかという一点だけにとらわれ、すっかりミステリー小説と思わんばかりの読み方をしていたんですね。。。
素直に「もう一度読み直したいなぁ、そうすればもう少し宗教的な問いかけもわかるだろうしなぁ、勉強もしたし(笑)。」と思う。でもまたこれ3ヶ月かけて読むのかと思うと、他にまだ積読されている本も一杯あるし、また今度と言い訳している自分がいる、ああ疲れた。
[PHOTO] D80とR5
買ってはみたもののほとんど使っていないレンズ(85mm f1.4)とNikon D70とRICOH Caplio R4を下取りに出して、D80とCaplio R5を購入。
ついに私も1000万画素クラブに入会。
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