[BOOK] ローマ人の物語 26 賢帝の世紀 [下]
ローマ世界の話というのは(この巻だと)たかだか、1世紀後半か2世紀初頭の話なんだということに新ためて驚く。
“黄金の世紀”と呼ばれただけあって、「もし過去のどの時代に生まれたいか?」という空想をするなら、この時代(アントニヌス・ピウスの頃)にローマ市民権を持った家庭に生まれてみたいなと思う。
ところで、少なくとも私が”皇帝”という言葉でまっさきに思い浮ぶのは、中国大陸を支配し占有してきた王朝の主のことだ。
同じ”皇帝”という単語が使われていても、(少なくともこれまでの)ローマ皇帝は、その社会的位置付けや役割も中国大陸のそれとは異なる。
単に最高権力者というだけ(?)で”皇帝”という同じ単語をローマの最高権力者たちに用いるのはどうも違和感を感じる。
(逆のパターンだが天皇の英訳を”emperor”とするのにも違和感がある。)
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