[BOOK] .diane arbus. An Aperture Monograph
やっと、ダイアンアーバスの写真集を買った。
写真から受けた印象を一言で表すと、“異形”である。別に女装者やdwarfismの人だからというわけではない。写真集の中に写っている一見普通の人びとのカットも、何か”異質”なものを感じる。赤子含めてそのことを感じないカットはなかった。これはいったい何なんだろうか。
ところで、表紙にもなっている双子の女の子であるが、中年になった現在の姿をワシントンポストが写真とともに記事にしている。
[BOOK] 写真編集者
「山岸章二へのオマージュ」と題された西井一夫による最後の一冊。
VII章の「これから写真家をめざす人へ」(P.118〜)は、我々アマチュアを含めて写真を撮る人間にとって、一度自己の撮影行為を振り返るために良い文章だと思う。
撮影者は「なぜ撮るのか」を自分の言葉で説明できる必要があると述べている。自己を振り返ってみると、30過ぎて写真を始めた動機は、なんとなくでなく、やはりそれなりに理由がある。ただ、それは自己の中だけにあり、きちんと言葉に出して論理化し、確固たる説明できるかどうかはわからない。なるべく早く自分の言葉で、きちんと説明した文章を書いてみるべきだろうな。
関連して、P.106では次のように述べている。
「撮りたい、というエゴとしての欲望だけでは、写されるためになぞ断じて存
在しているのではない人・ものと存在(=ともにあるもの)として応答すること
などできはしないのだ。
全くおっしゃる通りでございます…。ただ頭の中では説明できても、相手に伝えることのできない、情けない自分がいることにも気付かされる。
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