2006/10/09

2006/10/09

[BOOK] ローマ人の物語 すべての道はローマに通ず [上]

この巻は他の「ローマ人」シリーズとは趣きが異なり、ローマのインフラについて解説したもの。この[上]はローマ領内に張りめぐらされた街道について述べている。この時代って日本で言うと、古墳時代にもなっていない弥生時代の頃なんだということに改めて驚く。

[BOOK] ローマ人の物語 すべての道はローマに通ず [下]

こちらの[下]では、水道に関して述べられている。これに関してもただ感嘆するしかないが、これらのインフラを必要としたローマの(都市)社会というものを形作る政治層が古代(だけじゃないけれど)にありがちな、支配層だけの生活を豊かに、贅沢にするためにインフラを構築したのではなく、都市住民全体の生活の向上を図っていたという事実(小麦の配給なんかもそうだ)に関して、きちんと(近代的な意味での)政治がなされていたということにその凄みを感じる。

これだけ素晴らしく見える社会を築いていたはずなのに、なぜローマ人は最終的にキリスト教を受け入れ暗黒の中世を導いてしまったのだろうか?あと、この時代の都市住民ではなく農民たちの生活ってどうだったのだろうか?

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