2024/10/30

挑発する写真史

 


金村修とタカザワケンジの両名による対談形式の書籍。青山ブックセンターでの講義(講演?)をベースに書籍化したもののよう。各章(各回)数名の写真家を写真家を取り上げながら、対談していて、一応「流れ」みたいなものは踏まえてはいるのだけれど、決して一般的な写真の歴史を解説しているものではない。両名の取り上げられたそれぞれの作家への見方、それぞれの作品を通じて両名の写真の捉え方が語られていて一気に読んでしまった。

しかし、写真だけを手に取ってその写真を見ていくのは言葉がないだけに非常に難しい(写真の見方)とあらためて思った。ある写真を見て、言葉が湧き上がってくるようなものが良い写真の一つなのだろうか。
(図書館でレンタル)

2024/10/27

日録

 


「モネ 睡蓮のとき」展

 



国立西洋美術館で開催されている「モネ 睡蓮のとき」展に行く。日曜日ということもあってチケット購入にすごい行列となっていた。幸いオンラインでチケットは購入していたので、入場までの10分くらいの待ちですんだ。

展示前半に少し異なる画題の作品も展示されていたが、あとはとにかく睡蓮、睡蓮(とそれに関連する)作品ばかり。サイズも大きい作品が多い。これらの描いた晩年のモネは白内障を患っていたということや若い頃と違って裕福になって大きいサイズのキャンバスに描ける環境になっていたということなどが理由としてあると思う。そして絵もタイトルを読まなければ、何を対象に描いたのかわからなくなるくらいぐちゃぐちゃしていてまるで抽象画のようだ。

しかし飽きもせずにこれだけ同じ主題で作品を描いたものだと思う。若い頃もそういう傾向はあったように思えるけれど、ジヴェルニーに居を構えてからはやはり自分の庭が格好の画題だったのだろう(というよりも、絵にしたい風景を庭として作った?)。

2024/10/26

「いわいとしおX東京都写真美術館 光と動きの100かいだてのいえ ー19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ」展

Another Time, Another Space

東京都写真美術館で開催されている岩井俊雄の展覧会に行く。「見る」だけでなく「触れる」アートがたくさんあるので、土曜日の会場は子供達やカップルがたくさんいて盛況だった。スリットが開けられた円盤を回転させてスリットから鏡に映る円盤を見ると面白い動きを見せるものからコンピュータを使った作品まで様々な「体験」ができてとても楽しかった。

2024/10/20

2024/10/19

2024/10/18

日録

 


アレック・ソス、新進作家展、T3 PHOTO FESTIVAL

[PHOTO] Alex Soth “A Room of Rooms”

(なぜ手鏡を入れたのだろう?)

東京都写真美術館で開催されている Alec Soth 「部屋についての部屋」 を見に行く。平日の開館時間に行ったので、とても空いていて快適だった。構成としては、ソスの最新作である”Advise for Young Artists”を含むこれまでの写真集などからの作品が展示されていた(空間が6つの部屋に分けられ、それぞれテーマを持って展示されていたようだったが、正直それらの部屋毎の違いはよくわからなかった)。ということで、雑誌掲載などの一部の写真を除けば、見たことのある写真が多かったが、彼の写真にはなんとなく不安を感じさせるものがある。

内容の充実度という点では、2022年の神奈川県立美術館葉山館で開催された “Gathered Leaves Annotated” の方が量、迫力の点で、また映像もあったりして印象に残るものだったと思う。

[PHOTO] 現在地のまなざし/The Gaze of the Present 日本の新進作家 vol.21



Alec Soth展と同時期に開催されていた掲題の写真展も見てきた。

かんのさゆりの作品が心に残る。東北の震災後に新たに造成されている住宅予定の風景、そして密集する中の一つ一つの新築の住宅。人は写っていない。

(10/22 追記:2B Channelでも本展について「住宅展示場」というコメントがあったけれど、まさにそんな印象を受けた。)

原田裕規のは映像(どれも24時間以上!)が主であったが、捨てられた写真の山は、Alec Sothの A Pound of Picturesを想起させられた。

展示入り口で、東京都写真美術館は総合開館30周年を迎えたということでマグネットステッカーをもらった。

[PHOTO] New Japanese Photography in New Light

八重洲ミッドタウン ガレリア

さらに勢いづいて、午後は東京駅八重洲ミッドタウンで展示されている T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2024 / 東京国際写真祭 の特別展示を見に行く。 1974年にMoMAで開催された「New Japanese Photography」で展示された作家の作品が壁面展示されていた。 このように一点物として展示される形だと、土門拳の写真の強さが印象的だった(展示の場所にもよるかもしれないが)。

八重洲ミッドタウンの商業施設エリアには、初めて行ったが、飲食店も含め、いろいろ面白そうな(美味しそうな)お店があった。 

過去の日記 MK's Diary 2000年-2012年

 自宅で公開用のWEBサーバを立ち上げていた頃、WEB日記をつけていた。最初はTDS、のちにHNSを使って。今はどちらのサイトも閉鎖されていて(簡単には)ソースコードも手に入らない。
バックアップしていた外付けHDDがお亡くなりになって元の日記ファイル(*.hnf)も消失して復旧は難しいと思っていたのだけれど、ふとした事から保存していたバーチャルマシンのイメージに含まれていた日記ファイルと画像ファイルを発見。

今さらWEB日記を立てるのも難しいので、まずはpythonでhnfファイルをmarkdownファイルに変換するスクリプトをでっち上げ、*.mdファイルに変換。
元々のhnfファイルは日毎に1ファルの仕様なので、blogger(https://r326.karaba.org/)に日毎に分かれているmarkdownファイルをhtmlに変換してアップロードしようとも考えたけれど、1000を超えるファイルを面倒なくアップロードする良い方法が見つからず断念。その代わりに、年毎にmarkdownファイルをまとめて、pandocでhtmlファイルに変換してアップロードすることに。画像ファイルを別にアップロードしたりするとリンクやらでこれまた面倒なので、画像埋め込みのhtmlファイルを作成した。どうもblog 1エントリあたりにアップロードできるサイズが決まっているようで、300MBくらいになるとアップロードができないので、いくつかの年は1−6月と7−12月の半年毎に分割した。
今となっては存在しないリンクなども多々あるけれど最低限の修正のみ。そして上記の理由から1エントリのサイズが大きい事からロードも時間がかかる・・・

アップロードした日記は以前公開していた部分のみだけれど、ざっと読み返して、過去の自分がこんなこと考えていたのかとか、こんな本や映画を見ていたのかというのがわかり面白い^H^H^H恥ずかしい。(けど、まあいいや)
そして、仕事で大きなプロジェクトに関わりだして忙しくなり、日記を書くどころではなくなってきていた2012年5月初めで更新が止まっていたのも当時の忙しくなった状況を思い出した。

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