写真の中平卓馬が「水平線にある太陽を、これは朝日か夕日かと問われても答えられない」と語っているように、時間的、空間的要素を抜きにして写真を語ることはできないのである。
先日、柳本尚規「プロヴォーク: 中平卓馬をめぐる50年目の日記」を読んだばかりの私は思わず手元に置いていた中平卓馬も著作集「見続ける涯に火が… 批評集成1965-1977」を手に取り、松永優裁判を取り上げた「客観性という悪しき幻想ー松永優事件を考える」を読み直してしまった。ただし、この中には、「水平線に〜」の部分は記載がなかった。今手元にないのでわからないが、おそらく他の著作だろうと思う(このような文章があったような記憶はある)。

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