2008/11/27

2008/11/27

[MOVIE] 「L.A. Story」(DVD)

ロサンゼルスにいる間に是非とも見るべきだと言われ、観てみた。あらすじはまあよくありそうなラブストーリーだけれど、これでもかというばかりにLAのステレオタイプっぽい人間・情景がでてきて面白かった。あと、Sarah Jessica Parkerの若いこと!

[BOOK] 過去と未来の国々-中国と東欧-

開高健による1960年の中国と東欧に関するルポ。どちらも招待旅行であるせいか、もしくは閉鎖的な政治体制によるものか、なかなかそれぞれの国の深層にまで手を触れるのが難しい中、ときにけっこう本質的なところを深くえぐっているように感じられたのはさすがだ。今となってはこれらの国々も現在とは大きく情勢が異なってしまっているが、本質はそんなに変わらない、変わっていないのではないかという思い(特に中国)を強くした。

(P.44)私は、彼の自己観察眼の深さを見せられたような気がする。自分を生かすために敵を生かしておこうとするわけである。

(P.57)これまで私は入国以来、中国の人たちがアメリカを揶揄痛罵するのを聞いて、ただもうその熱情のものすごさに圧倒されるばかりで、ときには、何もそれほどまでに執拗にやらなくても、というような気持ちから、ふとアメリカに同情の気持を覚えないでもない瞬間すらあったのだが、ここでやっとわかったのだ。もし内戦と朝鮮戦争がなかったなら?……と思いいたったのだ。どうなるだろうか。これらの言葉はすべて日本にむかって一直線に殺到するのだ。

 

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