2016〜2017年にかけて、国立西洋美術館で開催されていた「クラーナハ展 500年後の誘惑」の図録をヤフオクで手に入れた。最近西洋絵画に本格的に興味を持つようになって、クラーナハ(父)(Lucas Crahach the Elder)を知ったのはごく最近のことで、彼についての書籍などを探しているうちに、改装前の国立西洋美術館で掲題の展覧会が開催されていたことを知った。当時は全く彼のことを興味持っていなかったため、開催されていることすら気付いていなかったが、今となっては後の祭り、仕方がないので図録をリーズナブルに入手できる方法を探していたら運良くヤフオクで手に入れることができた。文章も多く読み応え、見応えのある図録であったが、私の大好きな「パリスの審判」(The judgement of Paris)は展覧会には版画だけしか展示されていなかったらしく、図録にも版画しか掲載がなかったのは少し残念だった。ちなみに私は、「パリスの審判」の油彩画の中でメトロポリタン美術館所蔵のもの(1528年)とコペンハーゲン国立美術館のもの(1527年)に魅力を感じる。メトロポリタン美術館所蔵のものは、先日開催されていた国立新美術館でのメトロポリタン展で観たが、コペンハーゲン国立美術館のものはまだ本物を見る機会がない。
2022/08/21
「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」展と「メメント・モリと写真 ー死は何を照らし出すのか」展
東京都写真美術館で開催されている掲題の2つの展示「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」展と「メメント・モリと写真 ー死は何を照らし出すのか」展を見に行った。藤岡亜弥さんの写真展に行ったときにいただいたチケットを利用。
アヴァンガルド展の方は安井仲治などの戦前のフォトモンタージュなどの写真が展示されていた(マン・レイなどの時代を思い浮かべれば良いのかと)。白黒写真でPhotoshopなどない時代ではあるが、先人たちの工夫が面白い。
メメント・モリ展の方は、特にメメント・モリ(死を想え)に関連しないような写真も展示されていたように思うが、東京都写真美術館の良質なコレクションが多く展示されていて(例えば、ウォーカーエバンス、ブラッサイ、アジェ等々)とてもよかった。特に藤原新也のインドのプリントは初めて見たけれど、とても印象的だった。
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