国立新美術館で5/30まで開催している「メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年」をやっと観に行く。英語のタイトルの"European Masterpieces"の通り、フラ・アンジェリコ、ラファエロ、ハンス・ホルバイン(子)、クラーナハ(父)、ルーベンス、ベラスケス、カラバッジョ、クロード・ロラン、ライスダール、フェルメール、ターナー、クールベ、そして印象派の面々等々、著名な作家の作品がわざわざニューヨークに行かずに観れるのは本当にすごい。そして、エル・グレコは相変わらず現代アートっぽい。
今回の一番は、マリー・ドニーズ・ヴィレールの「マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ」。1801年の作品のようだが、とても19世紀初めの作品には見えず、現代作品、例えば、エドワード・ホッパーっぽい感じも受ける。このマリー・ドニーズ・ヴィレールという作家の真筆とされているものは3点しか現存していないらしい。図録によると、もともとこの作品は(あのナポレオンの馬に乗った肖像画で有名な)ルイ・ダヴィットの作品とされていたらしいが、彼が出展していないサロン(1801年)を表した版画にこの作品があることが判明して、彼の作品ではないということが分かったらしい。その版画も図録に乗っていたが、どれが「マリー・ジョゼフィーヌ・シャルロット・デュ・ヴァル・ドーニュ」かは、いまいちよくわからなかった。この赤枠部分かな?(追記:メトロポリタン美術館で検索して高解像度の画像で確認した。やはりこの赤枠の部分の絵だった。)
そのほか、あのマリー・アントワネットのマブダチのヴィジェ・ル・ブランの「ラ・シャトル伯爵夫人」も美しく印象に残った。本当にこんなに綺麗だったのかはわからないけれど。手の甲、指先まで美しい。
ああ、会期中(5/30まで)にもう一度行きたい。

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