[BOOK] 白い城
パムクの作品。奴隷となったヴェネツィア人の「私」とトルコ人の「師」。二人の外見はうり二つである。最後には入れ代わり、師はイタリアで「私」として生き、「私」はトルコで「師」として生きる。自我の物語なのだと思う。少々読みにくいもしくは、退屈に感じる部分もあった。案外甘ったるい恋愛小説が嫌いではない私は、男性ばかりだったこの小説より雪 KARの方が好きだ。
[PHOTO] 来たるべき言葉のために
予約していたので、21日の発売日前だれど送付されてきた。ついに復刻。オークションでオリジナルの価格高騰を見て溜息しかつけなかった私にとっては、とてもうれしい。装丁などはオリジナルとは違うが、以前「The Japanese Box」と題してドイツの出版社から復刻されたものは、値段の高さもさることながら、紙がテカテカしていてオリジナルのプリントとは全く質が異なり食指が動くようなものではなかった。しかし、今回の復刻版のプリントは、紙の質なども含め素晴しい。これで東京都写真美術館の図書館へこの作品だけを観るために通う必要がなくなった。
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