[BOOK] 日本人へ 国家と歴史篇
随筆を集めて一冊の新書にしたもの。相変わらず塩野七生の文章は非常に読みやすいため、片道1時間半の出張の往復で読み終えることのできるくらいの分量だった。
[BOOK] アッラーの花嫁たち
読後感はもう絶望を通り越したあきらめというか、自分が彼の地に生まれてこなかった幸福に安堵するというか、やるせなさだけが残る。
この本は一連のチェチェン紛争(モスクワなどチェチェン外で起きた自爆事件も含む)で”活躍”した若い女性”自爆”戦士個人個人の”戦士”になった背景を調べ綴ったものである。彼女らが”自爆”戦士にならざる得なくなるまでの軌跡・背景を丹念に調べあげている。女性達を”自爆”戦士に育てあげ、強制させるその”システム”の巧妙さ、彼女らを利用する男たち、一見、テロ被害者の側に居るように見えるが(恐らく利あって)自爆戦士である彼女ら利用するものたちを殲滅することなく放置するロシア政府。気の滅入る話ばかりである。
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