2021/11/23

庵野秀明展




新国立美術館で開催中の「庵野秀明展」にやっと行ってきた。尚、10月から開催されているが、図版は11/27から会場では販売とのことで、今はオンライン予約のみ。内容が多すぎて制作が間に合わなかったのですかね。彼が幼少期に影響を受けた特撮・アニメの展示から、中学生時代の油彩画、高校や大学での8ミリ特撮フィルム、プロになってからの作品など一連のものが絵コンテなど含め見ることができた。単なるオタクで終わることなく、才能に恵まれ、努力(とは言わないかもしれないが)を惜しまず邁進した結果がすごい。

2021/10/30

ミニマル/コンセプチュアル: ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960–70年代美術



現代の作品が多くコレクションされている DIC川村記念美術館へ初めて訪れた。掲題の企画展(フィッシャー)も面白かったが、初めて訪れたこともあって、ポロックやロスコの抽象画を実際に見ることができてよかった。ロスコの絵はサイズがとても大きい。普通の家には扉から入れられそうにもないし、飾る壁の広さも足りない。一体どこに飾られるのだろうか?最初から美術館なりの専用の場所を意識していたのかしら。


企画展の方は、まだ私自身がミニマルアートやコンセプチュアルアートにしっくり来ていないので勉強が必要そう。


P.S. 美術館の庭もとても広くて気持ちよかった。ランチは敷地内にあるレストラン「ベルヴェデーレ」で。パスタおいしかった。が、子供が入口のランプを誤って落として破壊してしまった。専ら当方の責なので弁償は当たり前だがいくら請求が来るか恐ろしい。。(美術館みたいな大人の場所は、いつ何時も親がきちんと監視しなくてはいけないことを改めて痛感。反省。)

天路

 



リービ英雄の新刊「天路」を読んだ。正統なる私小説。今回はチベットが舞台であるが、主題は、彼の亡くなった母。彼の小説は、ノスタルジーとも違う気がするが何か私の心が揺らぐ。

2021/10/23

写真新世紀 2021

 


何年かぶりに、「写真新世紀 2021」を見に行った。今年で最後だそうだ。だからというわけではないと思うけれど、こんなにこじんまりしていたっけ?という印象。動画も多く、またインスタレーションぽいものも多い。いわゆる普通の額にプリントした写真を入れて・・・というものは少ない。もう単なる写真としてはやりつくした感じなのだろうか。(デジタルになって、スライドショーが簡単にできるようになったのは良いと思う。)今日時点ではまだグランプリは決定していないので予想してみると、僕は光岡幸一さんの「もしもといつも」。渋谷の写真の上に渋谷川の泥を絵具的に塗った作品。色彩も派手で、作品サイズも大きいこともありとても迫力がたあった。個人的に気に入ったのは、佳作の綱川陽介さんの「RALLY]。花の写真だけれど、現代アートっぽい作品が多い中、いわゆる写真でほっとしたところもある。



イマドキの野生動物



東京都写真美術館でやっていた宮崎学の「イマドキの野生動物」も観てきた。軽い気持ちで動物写真を見ようというくらいだったが、”死を食べる”のシリーズの写真は自然の食物連鎖・生の循環をまざまざと見せつけられた、とても迫力のある写真だった。


2021/10/17

映画「MINAMATA」


行こうと思っていたけれどなかなか時間が取れず公開映画館も少なくなってきていることに気づき、ユージン・スミスのMINAMATAを描いたジョニー・デップ主演の映画を慌てて観てきた。事実をもとにしたフィクションであるがジョニーデップのユージンスミスがとてもうまく演じられていた。フォトジャーナリズムが無垢に信じられていた最後の幸福というかよい映画だった。以上。

Forever Saul Leiter

 

こちらに書いたが、「All about Saul Leiter」に続いて、最近のカラー写真熱の流れで「Forever Saul Leiter」を購入し読んだ。でも、実は彼のカラー写真を見たいということだけでなく、「All about Saul Leiter」に少し出てきた彼のパートナーであったSoamesと彼の関係について知りたくなって彼女との写真が載っているのではと思い購入したところの動機が大きい。といってもはっきり年代のわかる写真は70年代まで、晩年、例えば90年代、2000年代の写真は掲載されていない。親密さやその距離感を感じさせるなんとも言えない良い写真だった。家族だったら撮れそうで撮れないんだよなあ。

2021/10/11

カラー


最近、カラー写真が気になって仕方がない。きっかけは雑誌IMA Vol.32のStephen Shore特集を見てから。ちなみにStephen ShoreのThe Nature of Photographsも再読してしまった。ニューカラーの次はアーリーカラーということで、Saul LeiterのAll about Saul Leiiterを購入して読んでみた(観てみた)。赤、傘、雨滴(a window covered with raindrops)。彼の言葉もよい。I have a great respect for people who do nothing. これは、彼だから言える言葉ではないかな。




Saul Leiter自身の生き方が気になって、映画「写真家 ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」(In No Great Hurry: 13 Lessons in Life With Saul Leiter)をAmazon Primeでレンタルして見てしまった。

結論:うーん「Transparencies」が欲しい。


2021/09/11

ユージン・スミス展

 

ギャラリーBauhausで開催している「W・ユージン・スミス 写真展 ー愛と真実の日々ー (W. EUGENE SMITH THE GLOW OF MERCY)」に行く。ユージン・スミスのオリジナルプリントが約70点展示してあるとのこと。素晴らしいプリントでした。本人のプリントだそうですが、黒の階調もしっかり出ていて凄い。またよく言われているように非常に絵画的な構成であることも確認できました。





2021/08/01

北斎づくし

 東京ミッドタウンで開催されている特別展「北斎づくし」に行く。圧倒的な量。残念ながら密をさけるため、一点一点ゆっくり観る時間はなかったけれど、江戸時代の出版文化?の成熟ぶりも圧倒させられた。あれだけの本を出版しているのがすごい。ところで、北斎の版画の版木って残っていないのでしょうか?

あと漫画という言葉がこの時代にもあったことに驚いた(現代のコミックという意味とは違うのかもしれないが)。


せっかく東京ミッドタウンに来たのだし、「北斎づくし」の入場時間までまだ時間があったので、昼飯は「THE COUNTER」でハンバーガーを食べた。ロス滞在時代から大好きなお店。おいしい。そして、FUJIFILM SQUAREで、北斎づくし展ならぬ「富士山づくし」展も見てきた。こういう風景写真を僕自身は撮りたいと思ったことは一度もないけれど、撮るための機材、準備、忍耐など想像するだけで本当にすごいなと思う。それから、大竹省二のカラー写真(女優さんのポートレート)の展示や古いカメラの展示も見てきた。FinePix懐かしい。確か僕が初めて買ったデジカメはFinePix 700(たしか)だった。まだ記録メディアはスマートメディアだったなあ。

2021/07/17

世界報道写真展 2021


 久しぶりに「世界報道写真展」を見に行ってきた。3-4年ぶりだろうか。暴徒・テロ・戦争などの暴力・・・・、報道の写真展だから当たり前(と思ってよいのだろうか)かもしれないが、代わり映えせず感覚も鈍っている。同じTOP MUSEUMでやっていた篠山紀信の「新・晴れた日」を見た直後だったので、篠山さんの毒気にやられてしまっていたのだろうか。

新・晴れた日 篠山紀信


 

TOP MUSEUMで開催されている「新・晴れた日 篠山紀信」を見に行った。ひとことでいうと「普通」。篠山さんの写真は、僕の子供のころから日常に存在していて(例えば、雑誌などを開けばそこには彼が撮った写真がたくさんあったはず)、意識せずとも「こういう写真」を写真として刷り込まれていたように感じる。普通と思ってしまうすごさ。