2009/06/15

2009/06/15

[BOOK] 神は妄想である(THE GOD DELUSION)

リチャード・ドーキンス(Richard Dawkins)の徹底的なまでに、無神論を説いた著作。無神論を説くというより、ありとあらゆる宗教(及び神の存在)で利点と挙げられるものを、完膚なきまでに否定証明したものといった方がよいか。なぜ人は神の存在を信じようとするのか?などについて、中々面白い説明もあり、非常に楽しめたが、この著作の存在自体が一神教というものと表裏一体になっている気がする。僕自身も人間精神において宗教なんて害悪の方が大きいのだろうなと思っているlight believer (もしくは社会的儀式/儀礼に付きあうだけの曖昧なnon believer)なので、あまりこの種の(無神論とはいえ)宗教的事柄に関して熱狂的にはなれない。でもたしか司馬遼太郎が言っていたように、こういうものに染まりやすい酩酊体質の人たちは、なぜ、そういう体質になのかというのを生物学的に解明してもらいたいと思う。

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