東京都写真美術館で開催されている深瀬昌久の回顧展を観に行く。深瀬の写真集「父の記憶」は私が写真を初めて間もない頃、一番最初に衝撃を受けた写真集だった。今回は回顧展ということで、各作品テーマごとに分類された写真が集められて展示されていたため、どうしても一つ一つのテーマの写真は内容(枚数)も薄く(少なく)なってしまって残念だった。回顧展という性格上仕方のないことだけれど。家族の写真などはもっと多くあると、その中に写る、もしくはどうしても感じてしまう時間(時の流れ)とその行き着く先の死や離別をもっと感じることができただろう。図録も購入したが素晴らしい。彼の写真集は、ほぼほぼ古本でしか手に入れることができなくなっている現状を考えるととてもリーズナブルだ。

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