2023/01/28

「佐伯祐三 自画像としての風景」展

 


東京ステーションギャラリーで開催している「佐伯祐三 自画像としての風景」展へ。初めて東京駅にある当ギャラリーに行ったけれど、赤煉瓦の壁が佐伯祐三の絵とよくあっていた。

佐伯の絵は、太く黒い輪郭線、平面的、傾いた垂直線や水平線、どちらかというと暗い色合い、赤茶色が目に付く(ことが多い気がする)といった特徴を感じた。また、筆に勢いを感じる。一つの作品を仕上げるのにあまり時間かかっていないような印象。一部を除き暗い画面が多いので、部屋に飾ると少し暗くなりそうだなと思う。100点あまりの展示を一度に見れたのは良かった。

私が良いなと思った3点は、下落合風景(たくさんあるけれど、右に赤い屋根と電柱が見えるもの)、門と広告(テカっている方)、郵便配達夫。

2023/01/22

鈴木信彦「TOKYO HEAT WAVE」展

蒼穹舎ギャラリーに掲題の写真展に行く。というか鈴木信彦さんの写真集「TOKYO HEAT WAVE」を手に入れたくて、調べたら今日までギャラリーで展示もやっていることを知って慌てて行ったというところ。ご本人も在廊されていた。なぜか、 amzonだと値段が11000円とか倍以上の値段が付いていた。どういう事だろう?ちなみに、蒼穹舎で購入したものは鈴木さんのサイン入りだった。

鈴木さんの写真はいつ見ても、ドキドキする。このドキドキの意味は、被写体に写っている人(僕の場合は女性)に対するドキドキと、もし自分が鈴木さんのようにカメラを構えたら、相手からのどんなリアクションが返ってくるかわからないという怖さ(主に男性の被写体)からくるドキドキの2つの意味で。

2023/01/07

川内倫子

 

昨日 2B Channelの川内倫子の話を見た。その中で意味ではなく形〜という話を開いて、彼女は、実は中平卓馬の系譜に連なるのではないかと思いついた。中平と言っても、「来たるべき言葉のために」の頃の彼ではなく、「なぜ植物図鑑か」の頃から病に倒れ、記憶を失って以降、縦位置で撮るようになた晩年の彼である。

言葉を捨て、意味を捨て、形を写す。そのようなイメージとしか表せない形を撮る。そういう中平が目指した写真、及び写真家の正統な担い手, 流れの中の先に彼女が居るような気がしてならない。