2022/11/28

2022/11/23

川内倫子 「M/E 球体の上 無限の連なり」展


東京オペラシティ アートギャラリーで開催されている川内倫子 「M/E 球体の上 無限の連なり」展に行ってきた。久しぶりの東京オペラシティ アートギャラリー。前回訪れたのは、石川直樹の「この星の光の地図を写す」展なので2019年以来か。開館直後(11時過ぎ)かつ天気は肌寒い生憎の雨ということもあり、比較空いていてじっくり・ゆっくり見ることができた。

回顧展ではないが、最新のM/Eから、過去の作品、動画作品も展示されていた。全体を通じての印象は、「丸(球)」と「光」。テーマ、作品により被写体との距離感は様々だが、丸と光だった。あと、図録(かなり手がこんでいてこちらも素晴らしい)を見ていて、気づいたのだけれど、タイトルにある「連なり」も何かストリームというか糸というかそれぞれが繋がっているようにも感じられた。

尚、同時に開催されていた「収蔵品展074 連作版画の魅力」の版画の超絶技法、「project N 88 䑓原蓉子」のカーペット(タフティングというらしい)の暖かさも素晴らしかった。

2022/11/18

背徳の西洋美術史 名画に描かれた背徳と官能の秘密

 


西洋絵画(+彫刻)に描かれたエロス表現について余すところなく紹介されている一冊。クラーナハの「不釣り合いなカップル」からギリシャ神話までさまざまなエロス表現について紹介されていて面白い。禁欲的な面も強いキリスト教ということもあり、聖書ではあまりエロス題材がないのか、モチーフは圧倒的にギリシャ神話が多い(あとは近代で風俗画的なもの)。

2022/11/05

日録

 


写真新世紀30年の軌跡展 写真ができること、写真でできたこと


昨年で30年の幕を閉じた写真新世紀の30年を振り返る展示会東京都写真美術館で開催されている。11/13までなので慌てて行ってきた。動画作品が多くなってきているが過去のスチル作品はやっぱり良い!ところで、30年を振り返るという割には展示作家の数が少ないなあと思ったら、品川のキヤノンギャラリーSも会場になっていることを知った(こちらは11/22まで)。頑張っていくじかんを作れるか?


しかし、サブタイトルの「写真ができること、写真でできたこと」って良いね。

野口里佳「不思議な力」展

 


東京都写真美術館で開催されている、野口里佳「不思議な力」展を観る。なんだろう、展示点数がそれほど多いわけではないのだけれど、一点一点の印象よりも展示全体の印象としての野口さんの凝視が伝わってくるというか、そんな感じを受けた。不思議な力、父のアルバム、クマンバチ、さかなとへび、ヤシの木、、、それぞれコンセプトを持った作品であるのだけれど、それぞれのテーマが持っていたコンセプトが全体として視ることで薄まり、それが逆に野口里佳の「雰囲気」を醸し出しているというか。思いの外、良い展示会でした。