2022/02/26

石原悦郎本

 

 

ZEIT-FOTO SALONの石原悦郎に関する書籍、「1985/写真がアートになったとき」、「写真をアートにした男」の2冊を読んだ。前者は石原が日本で初めて(有期ではあるが)設立した写真美術館(つくば写真美術館)について書かれたもの。後者は石原と彼がオーナーであった写真専門ギャラリーZEIT-FOTO SALANについて書かれたもの。私自身はZEIT-FOTO SALAN自体、名前は聞いたことはあったが結局訪れる機会がなかった。

これらの本を読んでまず思ったのは、石原のコミュ力のすごさ。世界中の写真家と知己を得るすごさや写真家だけでなく、写真にまつわる関係者との交流の広さに驚かされる。本当にすごい。一体どうやってここまでの縁故を得ることができたのだろうとうなされる。卑俗な私は札束でぶったたいたのでは?と一瞬考えてしまった。それにしても、ギャラリーを設立して運営するとなるとそれなりの初期資金・運営資金が必要になると想像するのだけれども一体どのように用立てたのだろう。資産家だったのかしら?、想像もつかない。

2022/02/13

はじまりから、いま。 1952-2022 アーティゾン美術館の軌跡ー古代美術、印象派、そして現代へ

今日は、雪予報の雨の中、京橋のアーティゾン美術館へ「はじまりから、いま。 1952-2022 アーティゾン美術館の軌跡ー古代美術、印象派、そして現代へ」と名付けられた収蔵展を観に行った。ブリヂストン美術館からアーティゾン美術館と名前を変えてから初めての訪問。展示は、鳥獣戯画、平時物語絵巻から森村泰昌まで、印象派もあれば、カンディンスキーもあってとても楽しかった。特に暮れに開催していた森村泰昌の「M式」展を見逃していたので、森村作品が3つも見れたのは幸運な気持ちになった。


2022/02/12

フェルメールと17世紀オランダ絵画展

 



東京都美術館で開催されている「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を観に行く(ポンペイ展の後に行った)。目玉は修復された「窓辺で手紙を読む女」。フェルメールとしては初期の作品とのことだが、フェルメールの光は健在で窓から室内に向けて柔らかな光が差し込む。どんな内容の、どのような関係の人からの手紙を読んでいるのだろう。そのほかには、オランダのだまし絵や風景画などもあり、それらも興味深くはあったが、やっぱりこの展示の中心はフェールメールのこの1点という感じだった。

特別展「ポンペイ」

 

東京国立博物館平成館で開催されている特別展「ポンペイ」を観に行く。約2000年前、西暦79年のヴェスヴィオ火山の噴火により埋もれてしまったポンペイの町から発掘された当時の様々ななものが展示されていた。本当にびっくりする。日本がまだ弥生時代の頃に、首都ローマでもない一地方都市がこれほどまでに栄えていて、富裕層の遺物だろうとはいえ非常に文明・文化的な生活がうかがえる。発掘されたモザイク画や彫刻、生活調度品などどれも現代とそん色がない。とくにこのガラスのコップには驚かされた。現在コップと言われても全く違和感ない。