2017/06/21

評伝シャア・アズナブル《赤い彗星》の軌跡


シャア・アズナブルというガンダム世界の架空人物について、本当に実在したかのように、ガンダムの物語の中からその人物像を拾い評伝として構成している。ホワイトベース艦長であったブライト・ノアと並び、多くの宇宙世紀ガンダムに登場しただけの事績?があるシャアならではであろう、このような架空の評伝が成立するのも。魅力ある敵役がいると作品はヒットすると言われているけれど、創作する人にもそれを鑑賞する人にとっても、シャアの人物像はまさにそういった魅力がつまっている。

2017/06/11

思考の整理学


帯に「東大・京大で1番読まれた本 3年間で113刷218万部」というコピーが踊っている。どうやって、思考を醸成させるか、といったことについて、いくつもの方法論がエッセイの中で語られている。僕はあまりこの手の本は読むことが少ないのだけれど、なぜか書店で手に取り購入して読んでしまった。
著者によると考え事は、そのこと一つをずっと考えているより、熟成(寝ておかせる)期間が大事なのだそうだ。
また、あとがきの"I think"(である)と"It seems to me"(であろう)の違いとしての、「思う」論はなるほどと思った。確かにあまりアメリカ人は"think"という言葉を使わないような気がする(一方われわれ日本人はつい使ってしまう)。日本語の「思う」に似た言葉としてmethinkという言葉がシェイクスピアの時代にはあったようだけれど。