2011/05/29

2011/05/29

[PHOTO] コレクション展「こどもの情景−戦争とこどもたち」

東京都写真美術館の所蔵品の中から「子供と戦争」のテーマに沿った写真を展示したもの。戦争によって犠牲になるのは弱い子供達、しかしそんな中にも笑顔を見せる子供達といった意趣を感じた。

これらの中に太平洋戦争中の米国での日系人収容所の写真が何枚かあった。子供とは直接関係ないが’自国民’の一部を隔離していることの異常さを改めて感じた。

[PHOTO] ジョセフ・クーデルカプラハ1968

クーデルカのプラハの春を撮った写真。僕にとっては40年前の歴史上の出来事にすぎなかったが、これらの写真群を観ていると現実感というかライブ感というか、時空を越えて今起きていることのように感じた。今現在、中東などで似たようなことが起きているからなのかもしれないが。それにしても、プラハの春や天安門事件の頃にインターネットが存在していたらどのように事態は進展したのだろうか。

[PHOTO] 第36回 JPS展 日本写真家協会展

写真愛好家を対象にしたフォトコンテストの展示会。上記2つの写真展を観たあとにここに展示されている写真を観たが、正直陰惨な気分が晴れてほっとした。展示されている写真は、カメラ雑誌の読者投稿欄に掲載されているようなものと言えば理解できるだろうか。特に統一的なテーマがあるわけでもないので、展示自体はごちゃごちゃしている。内容的には玉石混交だが、どれもプリントの質がおそろしく良い。こういうコンテストに入選するような写真はプリントの質がかなり(自分でやるにしろ、業者に頼むにしろ)高水準にないとダメだということはわかった。

2011/05/07

2011/05/07

[PHOTO] 日録

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[BOOK] 三陸海岸大津波

311の震災をうけて、よく読まれているということなので読んでみた。三陸一帯を襲った明治29年、昭和8年、昭和35年(チリ地震)での大津波の記録(人々の記憶)をまとめたルポである。昨今311の震災とその後の事故についてよく「想定外」という言葉を耳にするが、この本を読めば、過去に起きた出来事をきちんと調べていれば、大津波について何も想定外のことなどないことがよくわかる。また、人々の忘れやすさや、根拠のない安心感というものが災害での被害を大きくさせていることもよくわかる、今回の震災でもそうだが田老村(町、地区)や福島第一の出来事などがよい例だ。津波の速度が秒速160メートル(約600km/h)にもなるが、多くの場合、地震の直後に間髪をおかずに津波がやってくるわけではない、テクノロジーだけに頼っhていては、「想定外」には対処できない。面倒くさいし、大変だけれども、人々の日頃の心構えや訓練において、自分の足で稼げる安全が重要ということか。