2009/07/12

2009/07/12

[BOOK] たのしい写真

ホンマタカシによる写真論入門(というには奥が深い)。「よい子のための写真教室」なんていう、人をくったような副題がついているが、写真を撮る人、観る人双方に有益な考え方が提示されていると思う。また忘れたことに再読して何度も読み返すと良いだろう。

[BOOK] 中平卓馬 来たるべき写真家

最近また中平卓馬関係の本が出版されてきているようだが、ちょっとした中平ブームなのだろうか(僕もそのブームにのせられている一人?)。この本もいろいろな人が中平卓馬について語った論文・随筆・対談を収録したものである。中平のフォロワーであれば、以前どこかで論ぜられたような内容だろうから新鮮味はそれほどない。でもやっり読んでしまうのは、私がファンだからなのだろう。以下は寺山修司の随筆から。

あらゆる精神の病患、情緒、詩、といったものは、人間が<記憶することをおぼえた>ための副産物である。カメラマンが、どのように<撮る>ことの彼方に、事物からの見返す視線を待ち構えても、彼を最初に裏切るのは、このメカニズム自身なのではなかろうか?

裏切らっれぱなしで、逆に裏切られた写真の方が面白かったりと写真とは随分小難し屋だと思うけど。。。

[BOOK] WAHT’s IN? XP

偶然入手した写真集。どうやら音楽グループの「ゆず」の写真集だが、経緯は不明ながら中平卓馬が撮影に参加している(3人のカメラマンの一人)。写真はいつもの中平なのだけれど、ゆずの一人が赤い服なのは、赤好きの中平のために着てきたとか理由があったするのだろうか?

[BOOK] 若き日本人の肖像

吉永マサユキの写真集。偶然書店で手にとり面白かったので購入。ヤンキー、暴走族、ホスト、ちんどん屋、どこかの会社のサラリーマン等々の集合写真がこれでもか、というくらいに収録されている。彼らの見ための格好なんかはもちろんその集団によって全く異なるのだけれど、ずっと眺めているうちに、一枚一枚の集合写真のグループの区別を超越して、何か日本人とは?みたいな一種の日本人論が湧いてくる気がした。

[BOOK] 海の都の物語 1

[BOOK] 海の都の物語 2

[BOOK] 海の都の物語 3

[BOOK] 海の都の物語 4

[BOOK] 海の都の物語 5

[BOOK] 海の都の物語 6

塩野七生によるヴェネツィア共和国一千年の物語。相変わらず彼女の文章は読みやすいので、さらっと読了してしまった。ローマもそうだったけれど、栄華を誇った国が滅びる、最後の一瞬は、それほど壮絶なものでもなく、支配者層の無気力が目立つものだということを感じた。

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