東京ステーションギャラリーで開催されている「生誕120年 安井仲治 僕の大切な写真」展に行く。私が安井仲治を知ったのは、たぶん森山大道の書籍か写真集だったと思う。フォトモンタージュ作品とかよりも普通に撮った写真が好きだ。「雨もよひの日」や「野末の秋」とか。当時の風俗や風景がわかって面白い。あと、後年になると35mmで撮っているのは、フィルムの品質が上がったのだろうか。結構な数のコンタクトプリントも展示されていて面白かった。
彼は第二次世界大戦前に亡くなったが、彼の写真に写っている人々がその後戦禍に巻き込まれることを知っている後世の私からすると少し暗い気持ちになる。