2023/11/24

永遠の都ローマ展

 




東京都美術館で開催している「永遠の都ローマ展」に行く。複製だが、有名なカピトリーノの牝狼の像から展示は始まる。この像の二人の子供(ロムルスとレムス)は、ルネサンス期に後から加えられたものだということを初めて知った。ということは、この狼はローマの建国神話とは全く関係なかったものだったのかしら。古代ローマ皇帝などの肖像も多く展示されていた。カエサルの装飾のない中年親父っぷりに比べ、アウグストゥスの(神経質に見えるが)若く美男子として表現されている肖像に、絶大な権力を握ったアウグストゥスへの忖度を感じる。
以下、その他の感想。
コンスタンティヌス帝の巨像(頭部)の大きさには驚く。その表情もなんとも威厳に満ちたものだ。
教皇グレゴリウス9世の肖像モザイクは顎がしゃくれている。モザイク作者は忖度しなかった?
カンピドリオ広場は、今度Googleマップなどで現在はどうなっているのか確認してみたい。
教皇ウルバヌス8世の肖像、右手の構えが領域展開している!
トラヤヌス帝記念柱、よく見ると柱のさまざまな高さのところに、縦長の長方形の窓?のようなものが見える、そしてさらによく見ると、地面近くやてっぺんには扉のようなものがある。もしかして柱は中に螺旋階段などがあるのだろうか。実は柱ではなく、塔?
歌川豊春の浮世絵「阿蘭陀フランスカノ伽藍之図」は、フォロ・ロマーノの遺跡の色が神社仏閣のような彩色になっているのが面白い。