2017/03/12

パルプ


チャールズ・ブコウスキーの遺作(らしいが、この本で初めて彼のことを知った)。正月に宿泊したホテルのライブラリーでたまたま手に取ったこの本が面白そうだったため購入して読んでみた。「パルプ」という題名から、真っ先にタランティーノの映画「パルプ・フィクション」を思い浮かべると思う。実際、あとがきにも言及されている。内容は日本的言えば、エロ・グロ・ナンセンス(エロ・グロはあまりないけど)。なにかもっともらしい主題があるようなストーリーでもなく、私立探偵が主人公だからと言って、推理小説でもない。まさに、「パルプ」。日本的に言えば、カストリ雑誌(に掲載されていた内容)をオマージュ的な物なのかしら(カストリ雑誌もよく知らないけれど)。B級映画的に映像化された方が面白いのではと思う。