[BOOK] オバマのグリーン・ニューディール
オバマ政権になってから、一段と注目を浴びつつある電力を中心とした「グリーン」なんとかについて説明している。単に景気対策のための金のばらまきだけでなく、きちんと色々な団体を巻き込んで国全体として物事を動かしているのが非常によくわかる。こういうときの米国の底力は本当に感心させられる。最後の章で日本も実はこの「グリーン」なんとかの分野では先頭を走っているんだという紹介がなされている。しかし、大きく違うのは日本は国の主要政策として国民全体を巻きこんでやっているわけではなく、個別企業・団体(もしくは精々省庁レベル)で細々とやっているということだろう。つまり国家戦略の欠如である。